@article{oai:nvlu.repo.nii.ac.jp:00000094, author = {田中, 実}, journal = {日本獣医生命科学大学研究報告}, month = {Dec}, note = {プロラクチンは主に脳下垂体前葉から分泌されるホルモンであり,乳腺発育の促進作用をはじめ多様な生理作用を有している。プロラクチンの脳への作用として,動物の子育て行動およびストレス耐性の増強作用が知られる。その分子機構を解明するためラットおよびマウスの脳におけるプロラクチン受容体遺伝子の発現調節機構を調べた。その結果,子育て行動に伴い脳下垂体から血中に分泌されたプロラクチンは,脳の脈絡叢に多量に存在するプロラクチン受容体に作用してプロラクチン受容体自身の遺伝子発現を促進し,増加した受容体が輸送体として働いて血中プロラクチンを脳脊髄液中に取り込み,脳内の標的神経細胞に作用するという仕組みが推定された。また,筆者らが作成したプロラクチンノックアウトマウスは不妊であったが,仮子に対して子育て行動を示した。一方,他のグループの作成したプロラクチン受容体のノックアウトマウスは子育て行動を示さなかった。両マウスの子育て行動の相違から,胎児期における母親由来のプロラクチンおよび胎盤性ラクトゲンあるいは乳児期における母乳中プロラクチンの脳への作用が成体期の子育て行動に必要な神経回路基盤の形成に必須であることが推察された。}, pages = {1--5}, title = {プロラクチンの子育て行動およびストレス耐性増強作用の分子機構}, volume = {63}, year = {2014} }