@article{oai:nvlu.repo.nii.ac.jp:00000169, author = {中嶌, 洋}, issue = {60}, journal = {日本獣医生命科学大学研究報告}, month = {}, note = {介護とボランタリズムにはどのような関連性があるのだろうか。 また,要介護者の生活の質や福祉の向上のために,どのようなボランタリズムが希求されるのであろうか。筆者はこれらの点に問題意識を持ち, 介護の語源とその史的展聞を捉え直すことを通して,介護福祉におけるボランタリズムの位置づけの明確化とその役割を検討することを研究目的とした。 介護から介護福祉へという大きな流れのなかで,ボランタリズムの重要性は増している。 本稿では, ① 老いの捉え方の推移, ② 「介護」 の語源のなかに見られるボラ ンタリズム, ③ 「介護」 から 「介護福祉」 への移行過程でのボランタリズム, ④ 介護福祉におけるボランタリズムの位置づけの明確化,の4点を課題として設定した。文献研究を中心とした本研究の結果から, 日本における 「老い」 という現象は長らく負の思考で固定的に 捉えられてきたが,西洋医学,看護,そして進歩的なボランタリズムの考え方の影響により,介護は徐々に 変化の兆しを見せ始めたことが分かった。そして,介護の担い子と受け子との接点において,ボランタリズムのー側面が捉えられた。 そこには, 両者の共感と関係性を進展させていく可能性が窺えた。また,老いなどの現象を負の対象としてー面的に捉えるのではなく,こうした負の意識を減退させるものこそがボランタリズムであり, このボランタリズムに基づいた介護福祉実践の豊かな展聞が,過去・現在・未来へと人間社会の基盤を構築していく原動力であると考察した。}, pages = {127--136}, title = {「介護」の語源に関する歴史的検討}, year = {2011} }